片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 それにむず痒さを感じながらも玄関でハイヒールを脱いでいると、足元に置かれた彼の靴が自分のものより大きいことに気づいて目を見開く。

「圭信って、足のサイズ何センチ?」
「27だが」
「私と3.5cmも違う! 随分と、立派な足をお持ちで~」
「成長したのは、足だけじゃないぞ」

 機嫌をよくした彼は、廊下に上がろうとしていた私を軽々と抱き上げた。
 どうやら、鍛えているとアピールしたいようだ。
 ――体重、結構あるのになぁ……。重くないのかな? 

「おお、凄いねー。さすが圭信。頼りになる!」
「僕が触れて、なんとも思わないのか」
「え? なんで? 全然平気だよ。だって、私達ってそう言う関係にはならないじゃん」
「君は今、どんな関係を想定しているんだ」
「えー? それを私に言わせるの……?」
「答えろ」

 こうして面と向かって問いかけられると、照れてしまう。
 私は柄にもなく目を白黒させながら、こてりと小首を傾げながら告げた、

「男女の関係?」
「愛奈は何も、わかっていないようだな……」

 彼はなぜか悔しそうに唇を噛みしめると、廊下に荷物を放置したまま私を抱き上げて右側の扉を開けた。
< 33 / 225 >

この作品をシェア

pagetop