片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
驚く圭信を無視し、胸ポケットに手を伸ばす。
スマートフォンを手にした私は画面をタップし、通話に出た。
「もしもーし?」
『あれ? この番号、委員長だよな……? なんで女の声が……?』
「私、愛奈だよー」
『豊臣?』
「大正解!」
電話の相手は学生時代の同級生、木賀くんだった。
圭信と肩を並べて仲良く話しているイメージはまったくないが、大人になってから親睦を深めたのだろうか?
意外に思いながら、露骨に嫌なそうな顔をしてこちらの首筋へ執拗に口づける彼を無視して会話を続けた。
『一緒にいんの? 邪魔しちまって悪いな』
「う、んん……! 全然。圭信に用事? 変わろうか?」
『いや。2人に用事なんだわ。なぁ。お前ら、土日に暇な時間ある? 仲いい連中で、ミニ同窓会をやろうって話になったんだけど……』
変な声が出そうになって、慌ててぐっと堪える。
してやったりな顔をして口元を三日月型に歪めた圭信をジト目で見つめつつ、私は頭の中で自身のシフトを思い浮かべた。
「直近だと……。私は来週の日曜日かな。圭信は?」
「はぁ……。出勤だ。夜なら、開いている」