片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
「いやー。今日も忙しそうだなぁ。警視!」
学生時代の同級生でもあり、同期でもある木賀海洋は、神出鬼没だ。仕事をほっぽり出して、ふらっと自分へ会いに来る。
「僕は忙しいんだ。簡潔に、用件だけを話してくれ」
「そんな釣れないことを言うなって。委員長の大好きな、豊臣の話をしに着たのにさ?」
いくら想い人の名字を声に出したのが気心の知れた同級生であったとしても、相手は男性だ。
彼女に対する独占欲を拗らせているからこそ、彼にその気がないとわかっていても苛立って仕方がなかった。
露骨に顔を顰めて睨みつければ、「そんなに怖い顔をすんなよ」と言わんばかりにこちらを茶化す。
「せっかく俺が会いに来てやったのに! 8年ぶりに豊臣と再会した感想、教えてくれよ~。現場に居合わせた奴からは、かなりいい感じだって聞いたぜ?」
「今は仕事中だ。そう言う話は、プライベートな時間に……」
木賀と呑気に雑談をしているほど暇ではないと、彼の申し出を断った時だ。
キンコンカンコンと、どこからともなく防災無線を通じて気の抜けた鐘の音が聞こえてきたのは。
学生時代の同級生でもあり、同期でもある木賀海洋は、神出鬼没だ。仕事をほっぽり出して、ふらっと自分へ会いに来る。
「僕は忙しいんだ。簡潔に、用件だけを話してくれ」
「そんな釣れないことを言うなって。委員長の大好きな、豊臣の話をしに着たのにさ?」
いくら想い人の名字を声に出したのが気心の知れた同級生であったとしても、相手は男性だ。
彼女に対する独占欲を拗らせているからこそ、彼にその気がないとわかっていても苛立って仕方がなかった。
露骨に顔を顰めて睨みつければ、「そんなに怖い顔をすんなよ」と言わんばかりにこちらを茶化す。
「せっかく俺が会いに来てやったのに! 8年ぶりに豊臣と再会した感想、教えてくれよ~。現場に居合わせた奴からは、かなりいい感じだって聞いたぜ?」
「今は仕事中だ。そう言う話は、プライベートな時間に……」
木賀と呑気に雑談をしているほど暇ではないと、彼の申し出を断った時だ。
キンコンカンコンと、どこからともなく防災無線を通じて気の抜けた鐘の音が聞こえてきたのは。