片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 後者は恐らく、圭信が飲むためのものだろう。

「成人したのに、烏龍茶なんだ?」
「僕に酒を勧めないでくれ」
「えー? 酔っ払ってる圭信も、見てみたかったのに……」

 唇をへの字に曲げて文句を言えば、私の胸元を見ながら圭信が真顔で告げた。

「君がその扇情的な格好をどうにかしたら、考えてやらんことはない」

 釣られて自分の服装を確認し、固った。
 まさかこの格好を指摘されるなど、思いもしなかったからだ。

「目に毒ってこと?」
「愛奈はいつも、そんな感じよね」
「こう言う服装を嫌味なく着こなしちまうから、圭信は気が気じゃねぇんだよな」
「ソワソワするんだ?」
「木賀。余計なことを言うな」
「はいよ」

 彼に釘を刺された木賀くんは肩を竦めて、私達を見守る体制に入ったみたい。
 期待に満ちた視線を向けられると、困っちゃうなぁ。
 でも、褒められて悪い気はしない。
 生真面目な委員長を悩殺するために、率先して着始めたわけだからね。
 ただ、不審者騒ぎもあったし……。
 これでもだいぶ露出度が控えめな服を着たんだけどなぁ……。
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