片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 嬉しいと思うけど……。
 今は、同級生達だっているのだ。
 顔を赤くしたら、木賀くんや薊に何を言われるかわかったものではなかった。
 だからこそ、どんな顔をしていいかよくわからず――嫌そうな表情をするしかない。

「減るもんじゃないし、ありがたく受け取っておきなさい」
「ええ、でもさぁ……」
「彼ジャケット。似合ってるわよ」

 ――私は圭信が好きだけど……。
 あちらが自分をどう思っているかわからない以上、同級生ジャケットと称するべきだろう。

「これは、そう言うんじゃなくて……」

 私は間違いを正そうとしたが、それを防ぐように木賀くんが声を発する。

「そういや豊臣って、今はどこで働いてんだ?」
「イルデンの、アトラクションクルーだよ!」
「へー。あそこの社員って、結構な倍率を潜り抜けないと就職できないよな?」
「高校からバイトをしていれば、正社員になるのは簡単だよ?」

 私があっけらかんと答えると、木賀くんと薊は難しい顔をした。
 なんでそんな表情をするのかわからず、圭信に目線で説明してほしいと訴えかけると――彼は烏龍茶を飲みながら、呆れたように声を発した。
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