片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 しかし、ここに来てからの私は失言ばかり。
 気合を入れたところで、裏目に出る可能性が高い。

 何気なく発した言葉1つで、彼と険悪な雰囲気になるくらいなら――まずは圭信が私をどう思っているのか、問いかけたほうがいいよね。

「ねぇ、圭信。私と恋仲になる自分って、想像できる?」

 そう結論づけ、彼へ問いかけてみた。
 しかし――圭信の反応は、思わしくない。
 唇を噛み締めながら眉間に皺を寄せ、烏龍茶のグラスを睨みつけている。
 超がつくほど不機嫌になったのは、誰がどう見ても明らかだ。

 ――私みたいな真逆の人間と身体の関係は結べても、結婚なんて想像もしていなかったと受け取るべきだろう。

「だよねー。私達は同級生で居続けるのが、一番しっくり来るって言うか……。結婚までは考えられない、みたいな……。あはは……」

 ――ズキズキと、胸が痛む。
 それに見ないふりをした私は、苦笑いを浮かべた。

 彼に相応しいのは頭がよくてキリッとした薊のような美人か、女の子らしい服装の似合う、砂糖菓子みたいな子だ。
 男性に頼ることなくお1人様生活を満喫している自分なんかと結婚なんてしたら、ストレスで禿げちゃう。
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