片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 それを大変だなぁと見つめたあと、私はありがたくそのグラスに口をつけようとしたんだけど……。

「圭信!?」

 グラスの取っ手を掴んだ彼は、グビグビと勢いよくアルコールを摂取した。

 今日は飲まないって言ってたよね? 
 なんで? 
 と言うか、大丈夫なの!? 

 彼が急性アルコール中毒になったらどうしよう。
 そんな思いに駆られた私が慌てれば、薊に真顔で凄まれた。

「愛奈。これから何が起きても、受け入れる覚悟をしなさい」
「え? 何事? 委員長、モンスターになっちゃうわけ……?」
「大体合ってるわよ」
「あれ、なんて言うんだ?」
「愛奈、大好きおばけ」
「んん?」

 彼女の口からは思いもよらぬ言葉が飛び出す。
 私は脳内に大量のはてなマークを飛ばし、首を傾げる。

「てかさ。生ビール一気飲みとか、身体に悪くない?」
「キレるとな、委員長はいつもこうなんだよ。で……」

 木賀くんは近寄るなオーラを醸し出す圭信の方へ、視線を向けた。
 空っぽになったビールジョッキをテーブルの上に置いた彼は、ゆっくりとこっちを見つめ――。
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