江戸JK
14
朋菜は松前と友樹と一緒に、近くの本屋に向かった。
「この時代にも、本はあったんだな…」
「ちょっと読んでみる?」
殆ど洋楽の本ばかりで、朋菜には全く分からなかった。
「あ、これ聞いたことある」
そう言って朋菜が手に取ったのは、「解体新書」という医学書だった。
本当の著者は杉田玄白だが、オランダ語が分からない朋菜は前野良沢が著した方の本を読んだ。
一方、友樹は国学の本を読んでいた。
「お兄ちゃん、何読んでるの?」
「『古事記伝』だよ。本居宣長の」
友樹は他にも、荷田春満の「創学校啓」も読んでいた。
「それって、古事記の研究をした時の本だよね?お兄ちゃん買ったら?」
「そうする。朋菜も読みたかったら読んでもいいから」
「ありがと」
レジのような所で、友樹は困っていた。
「ここ、クレカ使えないのかよ!?」
「お兄ちゃん、ここ江戸時代だよ?クレカなんて通用しないって」
「仕方ないな。じゃあ現金で」
その本の値段は4両だった。
「両?円じゃねーの?」
「もういいよ、私が払うから」
「何か済まないな」
その後無事に本を購入した。
「この時代にも、本はあったんだな…」
「ちょっと読んでみる?」
殆ど洋楽の本ばかりで、朋菜には全く分からなかった。
「あ、これ聞いたことある」
そう言って朋菜が手に取ったのは、「解体新書」という医学書だった。
本当の著者は杉田玄白だが、オランダ語が分からない朋菜は前野良沢が著した方の本を読んだ。
一方、友樹は国学の本を読んでいた。
「お兄ちゃん、何読んでるの?」
「『古事記伝』だよ。本居宣長の」
友樹は他にも、荷田春満の「創学校啓」も読んでいた。
「それって、古事記の研究をした時の本だよね?お兄ちゃん買ったら?」
「そうする。朋菜も読みたかったら読んでもいいから」
「ありがと」
レジのような所で、友樹は困っていた。
「ここ、クレカ使えないのかよ!?」
「お兄ちゃん、ここ江戸時代だよ?クレカなんて通用しないって」
「仕方ないな。じゃあ現金で」
その本の値段は4両だった。
「両?円じゃねーの?」
「もういいよ、私が払うから」
「何か済まないな」
その後無事に本を購入した。