江戸JK

15

ある日突然、友樹が朋菜をとある塾っぽい所に連れて行った。

「朋菜、今日からここで勉強するか?」

連れて来られたのは、寺子屋だった。中を見ると、幼稚園児くらいの子供たちがそろばんの勉強をしていた。

「お兄ちゃん、私高校生だよ?こんな小さい子と一緒にされるの?」

「バカだな、朋菜は。朋菜の年齢でも寺子屋では学べるんだよ」

「せめて閑谷学校にしてよ!」

その時、松前が突然現れた。

「朋菜様、もしかして勉学をしたいのですか?」

「…まあ、そんなとこ。でもお兄ちゃん、幼い塾しか勧めてくれないの」

「では、僕が授業をしましょうか?」

「してくれるの?やったー!」

そして朋菜は、松前に勉強を日常に混ぜた形で教えてもらうことになった。
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