【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


 葬儀も終えて一段落着いたのは、二週間くらい経ってからだった。  
 そんな時、眞紀人くんから「話がある」と呼び出された。

「眞紀人くん、お待たせ」

 待ち合わせ場所は、私たちが初めて出会った公園だった。

「菫花さん、お疲れ様」

「お疲れ様。……あのさ、どうしてここなの?」

 ずっと気になってた。指定された場所がここだったから。

「ここがいいなって思ってさ」

「そうなんだ」

 確かに私たちは、ここで初めて出会った。眞紀人くんが、文晶から守ってくれた場所。
 そして恋人のフリをすることになった場所でもある。 ここは絶対に忘れないし、忘れたくない。

「初めて出会った場所だから、ここが良かったんだ」

「……そう、なんだね」

 眞紀人くん、なんだかいつもと様子が違うような気がする。 妙に緊張して見えるような気がする。

「菫花さん、ここ座ってくれる?」

 眞紀人くんが座ってるベンチの隣に座るように促された私は、眞紀人くんの隣に座る。

「菫花さん、今日は……話したいことがあるんだ」

「うん。……実はね、私も眞紀人くんに話したいことがあるの」

「えっ? 菫花さんも……?」

 私は「うん。たまたま話さなきゃって思ってたところだったから、私も話そうかなと思ってる」と眞紀人くんに伝える。

「眞紀人くんから話すか、私から話すか……どっちからにするか決めない?」

「いいけど、どうする? じゃんけん?」

「いいよ、じゃんけんでも」

 二人でじゃんけんをすることになり、じゃんけんをすると、勝ったのはチョキを出した私だった。

「じゃあ……じゃんけんで勝ったから、私から話すね」

「わかった」

 いざ話すと緊張するけど、これは話すべき案件だ。
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