【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


「あのさ、驚かないで聞いてほしいんだけど……」

「えっ、なに……?」

 眞紀人くんが心配そうに私を見つめる。

「……私、出来たみたいなの」

「え、出来た?……って、なにが?」

 眞紀人くんが心配そうにずっと見つめているから、私は思わず眞紀人くんの手を握り、私のお腹へ持っていく。

「……え?」

「子供が……出来たの」

 実はつい最近、生理が遅れていることに気づいたのだ。それでまさか……と思い妊娠検査薬を使ってみたところ、陽性反応が出ていた。
 つまり私は、妊娠しているということだ。 私のお腹の中に、眞紀人くんの赤ちゃんが出来たってことだ。

「え……子供って、俺の?」

「そうだよ。 他に誰がいるの?」

「ウソ……信じられないな」

 眞紀人くんは「菫花さんのお腹の中に、俺の子供が……?」と驚いている。

「私、眞紀人くんの子供が出来て嬉しいの」

「菫花さん……俺も嬉しい」

「本当に……?」

 気になって聞き返すと、眞紀人くんは私をギュっと抱きしめてくる。

「俺……父親になるって、こと?」  

「そうだよ。 眞紀人くんは、この子の父親になるんだよ」

 眞紀人くんが予想よりも驚いていたけど、それ以上に喜んでくれているみたいだった。

「眞紀人くん、産んでもいい?」

 もちろん、反対されても私は産むつもりではいるけど、念の為確認しておきたい。

「もちろん。 むしろ、産んでほしい」

「……良かった」

 優しい眞紀人くんなら、そう言ってくれると思ってた。

「それで、なんだけどさ」

「ん?」
  
 私は眞紀人くんに「今度、ちゃんと病院に行ってくるからね。 ちゃんと、調べてくるから」と伝えた。

「……わかった」
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