【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
「母性本能……ねえ」
まあ確かに、年下はかわいいのかもしれない。 母性本能なのかはわからないけれど。
「まあとりあえず、次に元旦那が来ても眞紀人くんがいるし、安心じゃない? 守ってもらえるでしょ?」
「それで諦めてくれると、いいんだけどね……」
文晶は意外とねちっこいから、簡単に諦めてくれるとは思えないけど、なんとかしたいのは事実だ。
「自由になったと思っても、うまくはいかないものね」
軽くため息を吐き出した私に、明日那は「でもさ、人生って山あり谷ありだよ? そんな簡単に進む人生なんて、なんかつまんなくない?」と問いかけるように話す。
「そうかな……?」
確かに人生は山あり谷ありだし、楽しいことも大変なこともあるけど、結局私は楽な人生を進む方が気が楽なのかもしれないとさえ、思ってしまう。
「だって山あり谷あり人生の方が、生きてて楽しくない? 何かにぶつかってもそれを超えられたっていう喜びって、何回味わえるかわからないんだよ?」
「……なるほど。 確かにね」
明日那は私の顔を見ながら「今菫花のその山あり谷あり人生に、眞紀人くんっていう新たな人が関わってるってことは、これから相当楽しくなると思うけどね」と微笑んでいる。
「んー、そうだといんだけど」
明日那は私の肩を叩くと「なるなる! 眞紀人くんっていう人生における欠かせない人が出来たでしょ?」と喝を入れてくれる。
「これから私の人生、楽しくなるかな……?」
「なるよ、なるなる! 私が保証する」
そんなポジティブな明日那に、私は「なんか、元気出たよ。ありがとう」とお礼を伝える。
「眞紀人くんとやらと進展があったら、私にも教えるのよ」