【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


「まあでも、とにかく元旦那には気を付けなよ。 またひょっこり現れるかもしれないから」

 私は「うん、わかってる」と返事をすると、ホットコーヒーを飲み干して席を立ち上がった。

「ごめん、私もう行かないとなの。 この後ちょっと用事があって」

「そうなの? 行ってらっしゃーい」

「ここは私が今日払うから」

 明日那は嬉しそうに「あら、ありがとう。 気を付けなよ」と言葉をくれたので、「うん、ありがとう。 またね」とカバンを手にし、会計を済ませてからカフェを後にした。

「いよいよ、明日かあ」

 なんかわからないけど、ちょっと緊張してきた。

 その日の私は、緊張していたのかなかなか寝付くことが出来ず、結局夜中の二時半頃に眠ったのだった。


✱ ✱ ✱


 次の日の日曜日、私は家を出る直前に眞紀人くんに【今から、そちらに向かいます】とメッセージを入れた。
 眞紀人くんから【了解しました。俺も向かいます】とメッセージを確認した私は、支度を終えてから家を出た。
 
 車の免許がない私は、昨夜に調べた時刻表を頼りにバス停でバスへと乗り込み、眞紀人くんに指定された場所へと向かった。

「眞紀人くん!」

「菫花さん!」

 約束の時間になると、眞紀人くんがベンチに座って待っていた。

「おはようございます、菫花さん」

「あ、お、おはようございます」

 ペコリと挨拶を交わすと、眞紀人くんはクスッと笑い「菫花さん、もしかして急いで来てくれたの?」と私の髪の毛に手を触れてくる。

「え? ど、どうして?」

 眞紀人くんは私の髪に触れながら「だってここ、髪の毛跳ねてるから」と笑ったのだった。

「えっ! は、跳ねてる!?」
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