【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


 そんな目で私を見ないでちょうだい、お願いだから……。眞紀人くんの目はクリっとしてて大きくて、時折吸い込まれそうになってしまう。

「よし、じゃあ美味しいもの食べに行こう」

「えっ、あっ、ちょっとっ……!」

 そ、そんなに引っ張らないでえっ……!

「ところで、何を食べに行くの?」

「菫花さんのことを食べにかな」

「ええっ!?」

 驚く私に眞紀人くんは「ははは、冗談だよ」と私の頭をポンと優しく撫でる。

「と、と、年上をからかわないでって言ってるでしょ!」

 さっきから私のことをからかってくるから、ちょっとびっくりしちゃう。
 し、心臓が持たないっ……!

「そういう反応する菫花さん、本当にかわいいね」

「……す、すぐにかわいいって言うのね」

 かわいいって言えばいいとか、思ってるの……?

「だって、かわいいしね」

「そ、そんなにかわいいって言っても、何も出ないよ?」

「いやいや、期待してないって」

 そうやって笑う眞紀人くんに、私はドギマギしながらも少しずつ眞紀人くんに心を開いていた。

「さ、美味しいもの食べに行こう、菫花さん」

「う、うん」

 眞紀人くんって、私より六個も年下なのに私より大人なのでは……と思うことが多々ある。
 こうして一緒にいると、私の方が年上なのに眞紀人くんのペースに呑まれていってる自分を感じる。 どっちが年上なのか、もはやわからなくなっている。

「菫花さん、手、繋がないの?」

「……ど、どうぞ」

 黙って私の右手を差し出すと、眞紀人くんは私の右手をギュッと握り締める。

「菫花さんって、どうしてあの人と結婚したの?」

「えっ……?」

 い、いきなりなに……!?
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