【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
「だって、浮気するような人と結婚したんでしょ? なんでなのかなーって思って」
まあ、それは確かに気になるよね……。
「……食べながら、話してもいいかな?」
「話したくなきゃ、全然いいよ」
「ううん、話したい。……眞紀人くんだから、話したい」
なぜだか眞紀人くんには心を開いている私は、文晶のことを話した方がいいと思ったのは間違いないことだった。
「じゃあさ、家に来ない? あ、もちろん菫花さんがイヤじゃなければだけど」
「え? 眞紀人くんのお家に……?」
「二人で話すなら、誰にも聞こえないところがいいでしょ?」
まあ確かに、それはそうだけど……。
「個室があるところがいいなら、そこでもいいよ」
「……ううん、行きたい。 眞紀人くんのお家」
「じゃあ、決まり」
眞紀人くんに手を繋がれながら、眞紀人くんと並んで歩くこの時間が、なんだか寂しくも感じた。
眞紀人くんのお家は、病院から離れた大通りの奥にある大きなアパートの三階だった。
「入って」
「お邪魔……します」
文晶以外と男性と付き合ったことも結婚したこともない私は、文晶以外の男性の部屋を訪れたことはなかったから、ちょっとだけ緊張している。
「コーヒーと紅茶と緑茶があるけど、どれがいい?」
「じゃあ……紅茶で」
眞紀人くんにキッチン越しに「温かいのにする?」と聞かれたので「うん、温かいのがいいかな」と答えた。
「了解。 その辺座ってて、ゆっくりしてて」
「あ、ありがとう」
カバンをソファに置くと、ソファに座らせてもらった。
「わ、ふかふか……」
座り心地、すごくいい……。柔らかい手触りだし。