【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


 湯船に入りながらそんなことを考えていたけど、かれこれ結婚してた時期と離婚してからの時期を考えても、もう二年以上誰かと身体を重ねていない。
 久しぶりすぎて緊張するし、どうしたらいいんだっけとか、色々と余計なことまで考えてしまってのぼせそうになる。

「私……大丈夫かな」

 眞紀人くんより年上なのに、経験が浅いからわからない。 眞紀人くんに引かれないか、心配になっちゃう。

「き、緊張する……」

 自分から「あの時の続きをしてほしい」とお願いしたくせに、いざとなると緊張して自分の言ったことを後悔しそうになる。 
 もう後戻りなんて、出来るわけもないのに。

 眞紀人くんと両思いになれたというのに、こんなに不安になっちゃう理由はなんなんだろう。
 いや……ダメ。余計なことは考えちゃダメよ、私。
 
 念入りに身体を洗った後は、お風呂から上がって息を整える。

「ふうっ……」

 服を着てバスタオルで髪の毛を拭いてリビングへ戻ると、眞紀人くんが洗い物をしてくれていた。

「え、ウソッ!洗い物まで……?」

「片付けたついでにね」

 な、なんてスマートなの……。眞紀人くん、すごすぎない?
 片付けだけでいいのに、洗い物までやってくれるなんて……。人間としてパーフェクト過ぎやしませんか?

「菫花さん、なに見惚れてんの?」

「へっ? あ、いや!別にそういう訳じゃっ……」

 見惚れていた訳ではないけど、あまりにもスマートすぎる眞紀人くんに驚いている。

「そんなに俺ってカッコイイ?」

「それは……まあ、うん。カッコイイよ」

 顔だけじゃなくて、全部がカッコイイ。 私には、もったいない気がする。

「嬉しい。ありがとう」

「いや……うん」
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