【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


 今さらそんなことを言うこの人に呆れる。

「菫花、もう一度だけ考え直してくれないか」

「もう、いい加減にしっ……」

 「いい加減にして」そう口にしようとした瞬間、誰かに後ろから抱き締められ「あのさ、俺の゙彼女゙になんか用?」と言う言葉が聞こえた。

「えっ……?」

 だ、誰……? 思わず後ろに視線を向ける。

「誰だ?お前。 今俺と菫花二人で話してるんだ、邪魔するな」
 
 文晶がそう告げるけど、私を後ろから抱き締めている゙その人゙は「邪魔するな、はこっちのセリフなんだけど? 俺、彼女と待ち合わせしてたんだけど」と文晶に向かって言葉を放つ。

「待ち合わせ?」

「俺、彼女と今から゙デードなんだけど」

 やたらカッコイイイケメンに抱き締めていることに気付くが、そんな場合ではない。

「ふざけるな。 菫花はお前みたいな男、タイプじゃない」

「はっ?」

 なんなの、失礼なんだけど。……もう、あったまきた!

 多分だけど、今はこのイケメンくんに話を合わせた方が好都合なような気がしたので、話を合わせることにした。

「文晶、そういうことだから。 私、アンタと再婚する気ないので、どうぞお帰りください」

 文晶は後ろにいるイケメンくんを見ながら「菫花、お前こんな男のどこがいいんだよ? チャラいだろ」と言っているが、文晶の言葉に腹が立っている私は「はあ? 浮気を肯定した人に言われたくないんだけど!……いい?二度と私に近付かないで」と言い放った。

「チッ……また来るからな」

 諦めたのか、文晶はその場から去って行った。

「大丈夫?」

「あの、どうもありがとうございました。 助かりました」

 私は助けてくれたお礼をした。
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