【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
ここから先は、もう戻れない。わかってるんだ。
「眞紀人くん……大好き」
「俺も、大好きだよ」
「っ……」
私が眞紀人くんの背中に腕を回すと、眞紀人くんの吐息が耳に掛かってより恥ずかしくなる。
「電気、暗くしようか」
「あ、ありがとう……」
部屋が暗くなれば、少し緊張も解ける気がした。
「ほんとにかわいいね、菫花さん」
「……っ、んっ」
このドキドキがどうか眞紀人くんに伝わらないでほしいと思いつつも、聞こえてほしいとも思ってしまう。
「あ、あっ……」
眞紀人くんに触れられたところがとても熱くて、身体が火照っていくのがわかる。
眞紀人くんの表情はわからないけど、多分今の私は淫らな表情をしている気がする。 出来れば、見られたくない。
「……大丈夫?菫花さん」
「大丈、夫……ごめんね」
眞紀人くんは私の髪の毛を撫でながら、優しい声で「謝らないでいいから。……ゆっくりでいいから、俺のことだけ考えてて」と言ってくれる。
「うん……わかった」
だんだんと眞紀人くんにほだされていくのがわかると、少しずつ頭と身体が気持ちよさを覚えていく。
それは、文晶としてた時とはまるで違う感覚だった。 比べてはいけないことは、心の中ではわかっているんだ。
だけど文晶としか経験していない自分にとって、何もかもが初めてかのように意識が飛ばされそうになっていた。
「は、あっ……いやっ」
「ごめん、イヤだった……?」
眞紀人くんからそう聞かれてしまった私は、慌てて「ううん、違うの……。なんか変な感じがして、それがイヤなの……」と正直に答えた。
「そっか。イヤじゃないなら、良かった」
「ごめん、勘違いさせてっ……」