【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


 眞紀人くんは「ううん。 そのくらい俺に夢中になってくれるってことだから……それはそれで嬉しいよ、俺は」と言ってくれる。
 照明の隙間から差し込んで見える眞紀人くんの表情から伝わってくるのは、優しい微笑みだった。 その微笑みを見て、私も心がほぐれていく。

「菫花さん、もっと……俺に夢中になって」

「ん……はっ、あっ……」

 こんなの、すぐに夢中になるに決まってる。 だって私はもう、眞紀人くんしか見えない。
 眞紀人くんのその温もりに、自分の理性が耐えられなくなってる。 ここまで夢中にさせられたら、私が私じゃなくなる気がして怖い。

「声、我慢しなくていいから」

「でも……恥ずか、しい……」

 恥ずかしさと嬉しさで感情がぐちゃぐちゃになるのに、どうしたらいいのかわからない。

「大丈夫。俺がいるから」

「眞紀人、くっ……んんっ」

 心強い言葉が聞こえてきた時にはもう、自分から眞紀人くんの背中にしがみついていた。

「菫花さん、痛かったら言って」

「うん……わかった」

 眞紀人くんを中で感じた時の私は、きっとどうしようもないくらい淫らだったと思う。
 
「っ……あっ」

 文晶とした時とはまるで違う。これは、私が知らない行為にも感じてしまった。
 文晶とした時には、こんな風に淫らになるくらい感じたこともなかった気がする。  
 こんなに甘美で淫らな表情で知らない私を見せているのに、眞紀人くんは掠れるくらいの声で嬉しそうに「菫花さん、かわいい……もっと見せて」と言ってくる。

「眞紀人くんっ……」

 どうしよう……。私、今すごく幸せだと感じちゃう。

「好きっ……」

 私はその日の夜、眞紀人くんの体温に心地よさを感じながら身体を重ね合った。
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