【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
「私だって過去に戻れるなら、文晶じゃない人と出会いたかったし。 そしたら結婚することもなかったし、離婚してバツイチになることもなかった訳だしさ」
私がそう話すと、眞紀人くんはクスッと笑って「確かに、バツイチになってないね」と言ってくれた。
「そうだよ。 そもそも、文晶に出会ってなかったら浮気だってされないのに」
「まあ、確かにね」
良かった……眞紀人くんも少しは元気出たみたいだ。
「そうでしょ? 過去は過去だけど……私にとっては、悪いことばかりじゃなかったしね」
私はベッドから起き上がると、眞紀人くんの方に身体を向けて「だってバツイチになってなかったら、私は眞紀人くんとは出会ってなかったでしょ?」と微笑んだ。
「確かに。出会ってないかもね」
「そうだよ。私はバツイチになったおかげで、眞紀人くんとこうして出会えた訳だし。 私にとっては、結構前向きなことだと思ってるよ」
すると眞紀人くんも身体をベッドから起こし「俺があの時あそこにいなかったら、菫花さんはアイツとやり直してたかもしれないし?」と意地悪な発言をしてくる。
「いやいや、ごめんだけどそれは絶対にない!」
慌てて否定するけど、あの時眞紀人くんが私を助けてくれなかったら、どうなってたかは正直わからない。
情に流されてやり直してた可能性だって、あったかもしれないし……。
「でも……あの時眞紀人くんが恋人のフリをしてくれてなかったら、どうなってたかわからないね」
「まあ、確かに。 ただの夫婦げんかに見えてただけだったら、助けてなかったかもしれないしね、俺も」
それはそうだ。あの時もし夫婦げんかだと思われてたら、助けてもらえなかった可能性がある。