【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


 私の言葉を聞いた文晶は「へえ? そんなに惚れてんの?あのチャラ男に」と言ってくる。

「そうだよ、私は眞紀人くんのことが好きよ。 だから私は、文晶とやり直すつもりなんてこれっぽちもないの。わかった?」

 お願いだから、これで諦めてほしい。

「あんな男とじゃ、君は幸せになれないよ。 君には俺じゃなきゃダメなんだよ、菫花」

「……っ」

 ムカつく……。思わず唇を噛みしめる。

「あのさ、私のこと見くびるのはやめてくれない」

「はっ?」

「アンタに、私の気持ちなんてわかる訳ないでしょ? 私がアンタと夫婦でいた時、私がどんな気持ちだったのか、文晶は考えてくれたことある? ないでしょ」

 どうして……どうして私は、こんな男と結婚してしまったのだろうか。

「菫花、なにムキになってんだよ?」

「……文晶、あなたは自分のことしか考えてない。 いつもそう、私の気持ちを考えようともしない。 そのくせ私や眞紀人くんのことを否定するようなことを言って、自分がいつも正しいと思い込んでる。……そういうの、世間では自己中心的って言うのよ」

 文晶は「は? 俺、間違ったこと言ってる?」と少し怒りが湧いている。

「そういうところだよ! あなたのそういうところが、本当に腹が立ってた、いっつも」

「はっ……?」

 自分のことばかりで、私のことなんてどうでも良かったんだよ、文晶は。 きっと結婚する前から、そうだったんだと思う。

「私は、あなたの所有物なんかじゃない! もうあなたのことを愛してないし、あなたのステータスになんて戻るつもりもないから!……私のことバカにするのも、いい加減にしてよ」

 私は浮気を肯定するような人とは、関わりたくない。異常な愛を求められたくない。
< 81 / 112 >

この作品をシェア

pagetop