【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
「文晶。もうこれで、本当におしまいにしよう。……私はもう、あなたとは人生を歩かない」
「菫花……そんなこと言わないでくれよ。な?」
そんな弱々しい声を出したってダメ。 私はもう、一人じゃない。
私には一番の味方がいる。 だからもう、こんな人生は歩かない。
「俺には、菫花だけなんだよ。……わかってくれよ」
なにがわかってくれよ、ふざけないで。 あなたのせいで、私の人生は台無しになったのに。
「私ね、眞紀人くんにプロポーズされたの」
「は……? プロポーズ?」
本当はプロポーズなんてされてないけど、そういうことにしないと諦めてくれないかもしれないと思ったんだ。
大げさかもしれないけど、ここまでしないとならない気がしたんだ。
「ウソだろ?」
「本当よ。 私はそのプロポーズ、受けるつもりだから。今度こそ、幸せになるの」
私の人生にはもう、文晶なんて必要ない。 文晶には、それをわかってもらえなくてもいい。
でもそれが現実なんだといこうことを、私は単純に思い知らせたいだけ。
「お前、あんなチャラ男と本当に幸せになれるのか?」
私は文晶のその問に「なれるわよ。……あなたと彼は違う。私は眞紀人くんのことを心から、信じてるの」と答えた。
「……そうかよ。 でもな、俺は絶対にアイツのことを認めないからな」
まだうだうだと……そんなことを言うのね。 本当に、女々しい男ってこういうことを言うんじゃないか、とさえ思う。
「別に認めてもらわなくても結構だから。 私は別に、あなたに認められたい訳じゃない」
電話越しにだんまりする文晶に、私は「私は自分の幸せのためにそうするだけ。……誰にも文句を言われる筋合いなんてない」と強気に伝える。