【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


 眞紀人くんに甘えつつ、髪の毛をドライヤーで乾かす。

「……ふふふ」

 眞紀人くんが食器を洗っている姿がなんか微笑ましくて、つい笑みが溢れる。

「本当……幸せだな」

 眞紀人くんといると、本当に心まで癒される気がする。

「眞紀人くん、おやすみ」

「おやすみなさい」

 その日の夜は、眞紀人くんとベッドの上で熱く激しく身体を重ね合った後、幸せな時間のまま眠りに落ちた。


✱ ✱ ✱


 それから数日後の昼休み、眞紀人くんから一通のメールが入ってきた。
 そのメールには【父さんの容態が悪化した】と書かれていた。

「え……?」

 私は【お父さん、大丈夫なの?】と返信してみると、【多分、今夜が峠かもしれない】と返ってきた。

【そっか。 私もそっちに行くよ】

 今夜が……峠かもしれない。 それは大変だ。

【俺は今日病院にいる。また連絡する】

【うん、わかった】

 眞紀人くん、大丈夫かな……。お父さんのことすごく心配してたから、心配だな。
 そういえばこの間病院に行った時は、お父さんと話した感じいつもより顔色いい気がしたって言ってたな。 本当はその時から、あまり良くなかった感じなのかな……。
 無理してたとか、なのかな……。

「心配だな……」

 私もこの間眞紀人くんと病院に一緒に行ったけど、前お会いした時より痩せてた感じもしたし、あまりご飯を食べられてないみたいだったし……心配だな。
 もしかしたら、私たちがお見舞いに来るからちょっとでも元気に見せようと頑張ってくれてたのかな。

 私も今日は仕事をいつもより早めに切り上げることにして、病院へ早く向かうことにした。
 眞紀人くん一人で心配だし、きっと精神的にも辛いと思うから、そばにいてあげたい。
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