その恋、連載にしてやるよ〜人気作家に溺れていくなんて、聞いてません〜
”どっちって?何と何があるの?”

神堂先生から届いたメッセージに、私は一瞬固まった。

もしかして――昨夜のこと、忘れてる?

唇が触れたこと、鼓動が重なったこと、あの言葉――“本気の恋、してみない?”

それとも、私が勝手に舞い上がっていただけ?

返事ができずにいると、また通知が届いた。

“本気の恋しようって言ったよね”

その一文が、胸に突き刺さった。

あの時の彼は、冗談なんかじゃなかった。

私は震える指で返した。

“金曜日の夜に”

画面を閉じても、胸の高鳴りは消えなかった。

この日を境に、私は誰かの女になる。

そしてきっと、神堂先生も――ただの作家じゃなく、ひとりの男になる。

数日後、私は恋に抱かれる。

それは、ただのネタなんかじゃない。

きっと、本気の恋の始まりだ。
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