Pleasure Treasure(プレジャ、トレジャ)
外伝「好きな人と親友とのクリスマス」
親友の片思いが成就した。
そう思って見守っているのだけどじれったい二人を見ているともやもやしてくる。
身勝手な気持ちの押しつけとわかりつつ見ていられなくなった。
ガラにもなくカマをかけて見ようかと考えた。
もちろん、菫子にも伝えたうえで。
『あの人と付き合っているわけじゃないし、
同級生同士なんだからお茶をするくらいいいんじゃない』
さらっと言ったけどそれは私の意図を理解しているからに思えた。
動かないでいる二人がじれったい。
「待たせたか。永月に呼び出されるなんて思わんかったわ」
親友に伝えつつ呼びだした同級生は、快活な笑顔を見せる。
大学のキャンパス内、しかも人がよく通る場所である。
「来てくれてありがとうね」
「菫子の親友やし」
大学内で友達が多いし、例の女性と別れてからも
男性の友人と一緒にいるのをよく見かけている。
女性と二人きりとか、複数とかそういうのはない。
菫子が思い続けられたのもそういう人だから。
「永月は美人でめっちゃモテモテやのに、もったいないな。
気持ちはわからんでもないけど……」
分かった風にいう草壁涼に忍び笑いをする。
「……菫子の言った通りの人ね」
「永月は菫子のそばにずっとおってくれた大事な存在や。
俺にとっても恩人やから心配してるんやで」
あれから八か月が過ぎてどうにか這い上がろうと
頑張っているけれどまだ一歩も踏み出せていない。
「菫子のことを好きなのよね」
問いかけると目を丸くした草壁君は、ゆるく微笑んだ。
「好きやで。何にも変えられん存在や」
「どうして二人は進もうとしないの。
両想いになったから何にも憂いはないはずでしょ」
やきもきしている。
お互いの気持ちが同じなのにどこか引いている二人が見ていられない。
「大切にしたいからって言ったらきれいごとやって思う?」
「異性に慣れているしどうでもいい相手だから、
褒めたりできるけど、一番大切で近づきたいはずの
相手には、慎重になってるのね」
「……心配かけて悪いな。でも俺だってこのままで
いいと思ってないで。
あきらめるつもりはさらさらないしな」
「言っとくけどあの子は自分が気づいていないだけで
結構モテるわよ。油断しない方がいいわ」
「ご忠告いただいて感謝やけど
俺と菫子がうまくいったら永月も……」
彼は全部は言わなかった。
一応、この場には来てくれたけど、
ベンチの端っこと端っこに座っているし、
時折しかこちらに視線を向けない。
菫子がこの場にいたらそっけないと驚くはずだ。
そう思って見守っているのだけどじれったい二人を見ているともやもやしてくる。
身勝手な気持ちの押しつけとわかりつつ見ていられなくなった。
ガラにもなくカマをかけて見ようかと考えた。
もちろん、菫子にも伝えたうえで。
『あの人と付き合っているわけじゃないし、
同級生同士なんだからお茶をするくらいいいんじゃない』
さらっと言ったけどそれは私の意図を理解しているからに思えた。
動かないでいる二人がじれったい。
「待たせたか。永月に呼び出されるなんて思わんかったわ」
親友に伝えつつ呼びだした同級生は、快活な笑顔を見せる。
大学のキャンパス内、しかも人がよく通る場所である。
「来てくれてありがとうね」
「菫子の親友やし」
大学内で友達が多いし、例の女性と別れてからも
男性の友人と一緒にいるのをよく見かけている。
女性と二人きりとか、複数とかそういうのはない。
菫子が思い続けられたのもそういう人だから。
「永月は美人でめっちゃモテモテやのに、もったいないな。
気持ちはわからんでもないけど……」
分かった風にいう草壁涼に忍び笑いをする。
「……菫子の言った通りの人ね」
「永月は菫子のそばにずっとおってくれた大事な存在や。
俺にとっても恩人やから心配してるんやで」
あれから八か月が過ぎてどうにか這い上がろうと
頑張っているけれどまだ一歩も踏み出せていない。
「菫子のことを好きなのよね」
問いかけると目を丸くした草壁君は、ゆるく微笑んだ。
「好きやで。何にも変えられん存在や」
「どうして二人は進もうとしないの。
両想いになったから何にも憂いはないはずでしょ」
やきもきしている。
お互いの気持ちが同じなのにどこか引いている二人が見ていられない。
「大切にしたいからって言ったらきれいごとやって思う?」
「異性に慣れているしどうでもいい相手だから、
褒めたりできるけど、一番大切で近づきたいはずの
相手には、慎重になってるのね」
「……心配かけて悪いな。でも俺だってこのままで
いいと思ってないで。
あきらめるつもりはさらさらないしな」
「言っとくけどあの子は自分が気づいていないだけで
結構モテるわよ。油断しない方がいいわ」
「ご忠告いただいて感謝やけど
俺と菫子がうまくいったら永月も……」
彼は全部は言わなかった。
一応、この場には来てくれたけど、
ベンチの端っこと端っこに座っているし、
時折しかこちらに視線を向けない。
菫子がこの場にいたらそっけないと驚くはずだ。