Pleasure Treasure(プレジャ、トレジャ)
番外「唇の上に愛情のキス」(2/☆☆)
プロポーズじゃないけど、クリスマスイヴの夜に
こんな言葉をもらえるなんて、とても特別だと思った。
一緒にいるだけで毎日が特別かもしれないけれど、
何故だかいつになく真摯(しんし)な涼の眼差しにときめいてしまった。
陽気で楽天的で冗談の中に本気を混ぜる人。
本質はとても誠実だから時折(ときおり)、垣間(かいま)見せる素にやられてしまう。
あの時、抱かれたのも涼の真実に触れられたからだ。
腕の中から花束が、消える。
窓辺にそっと置いて戻った涼に抱きあげられる。
視界が高い。
ふわふわと夢見心に、柔らかな場所に下ろされた。
隣に座った彼が、真っ直ぐに見つめてくる。
視線をどこにやればいいかわからず、ぐるぐるさまよわせていると顎を指先が捕らえた。
「恥ずかしいってば」
「ええ加減に慣れてほしい部分もあるか」
ボソッと呟かれて、
「無理!」
即答した菫子ににやりと笑う涼は明らかに楽しそうだ。
間近であんなに熱っぽく見つめられたら恥ずかしいに決まっているのだ。
無性に逃げ出したくなる。
「俺も無理。抑えきれんくらい好きや」
はっとした時には唇に柔らかな感触を覚えていた。
瞳を閉じると、時が止まる。
涼の肩を掴んだ手に無意識に力をこめていた。
吐きだした息が、鼻から抜ける。
甘えるような声が出ていた。
体から、力が抜けて横たえられる。
明かりを消して、静かに覆い被さる身体に腕を伸ばす。
浅く深く重なる唇。
漏れる吐息さえ奪い合いたい。
何度もキスをして、触れられてわけが分からなくなっていく。
やがてすべてを暴かれて、思い通りになるしかなくなる。
どんなに恥ずかしくても好きだから、堪えられるのだ。
(だって無防備になっても怖くないの。
自由に泳がせてくれるもの)
腕の中、安ぎに満ちた眠りをくれる人。
とめどなく注れる眼差しは、愛情と情熱がこもっていた。
腕がほどける度に、強く抱きしめてくれる優しさ。
離したくない。
涙を啜る唇に、胸が高鳴って何度となく思う。
この腕のぬくもりに溶けてしまえたらと。
口に出すのは、難しいから、感じて。
こんなに、あなたを好きだって叫んでいる。
心も体もひっくるめて、繋がっていたい。
抱きあげられ、背中にしがみついて微笑む。
「菫子……好きや……もっとお前をくれ」
「ん……涼ちゃんもちょうだい」
普段なら口にしない大胆な台詞。
裸になれば、素直になれるというのは本当だ。
ボディーコミュニケーションを今後もしていくのだろう。
隙間もないほど、密着して淫らな音を奏でて、
声を紡いで興奮して、飽きることなく夢中になる。
「大好き……」
こもった熱に、誘われるように愛の言葉を呟いた時、
全部、混ざり合って溶けていった。
しあわせな眠りを享受(きょうじゅ)した後は、穏やかな目覚めを迎える。
こんな言葉をもらえるなんて、とても特別だと思った。
一緒にいるだけで毎日が特別かもしれないけれど、
何故だかいつになく真摯(しんし)な涼の眼差しにときめいてしまった。
陽気で楽天的で冗談の中に本気を混ぜる人。
本質はとても誠実だから時折(ときおり)、垣間(かいま)見せる素にやられてしまう。
あの時、抱かれたのも涼の真実に触れられたからだ。
腕の中から花束が、消える。
窓辺にそっと置いて戻った涼に抱きあげられる。
視界が高い。
ふわふわと夢見心に、柔らかな場所に下ろされた。
隣に座った彼が、真っ直ぐに見つめてくる。
視線をどこにやればいいかわからず、ぐるぐるさまよわせていると顎を指先が捕らえた。
「恥ずかしいってば」
「ええ加減に慣れてほしい部分もあるか」
ボソッと呟かれて、
「無理!」
即答した菫子ににやりと笑う涼は明らかに楽しそうだ。
間近であんなに熱っぽく見つめられたら恥ずかしいに決まっているのだ。
無性に逃げ出したくなる。
「俺も無理。抑えきれんくらい好きや」
はっとした時には唇に柔らかな感触を覚えていた。
瞳を閉じると、時が止まる。
涼の肩を掴んだ手に無意識に力をこめていた。
吐きだした息が、鼻から抜ける。
甘えるような声が出ていた。
体から、力が抜けて横たえられる。
明かりを消して、静かに覆い被さる身体に腕を伸ばす。
浅く深く重なる唇。
漏れる吐息さえ奪い合いたい。
何度もキスをして、触れられてわけが分からなくなっていく。
やがてすべてを暴かれて、思い通りになるしかなくなる。
どんなに恥ずかしくても好きだから、堪えられるのだ。
(だって無防備になっても怖くないの。
自由に泳がせてくれるもの)
腕の中、安ぎに満ちた眠りをくれる人。
とめどなく注れる眼差しは、愛情と情熱がこもっていた。
腕がほどける度に、強く抱きしめてくれる優しさ。
離したくない。
涙を啜る唇に、胸が高鳴って何度となく思う。
この腕のぬくもりに溶けてしまえたらと。
口に出すのは、難しいから、感じて。
こんなに、あなたを好きだって叫んでいる。
心も体もひっくるめて、繋がっていたい。
抱きあげられ、背中にしがみついて微笑む。
「菫子……好きや……もっとお前をくれ」
「ん……涼ちゃんもちょうだい」
普段なら口にしない大胆な台詞。
裸になれば、素直になれるというのは本当だ。
ボディーコミュニケーションを今後もしていくのだろう。
隙間もないほど、密着して淫らな音を奏でて、
声を紡いで興奮して、飽きることなく夢中になる。
「大好き……」
こもった熱に、誘われるように愛の言葉を呟いた時、
全部、混ざり合って溶けていった。
しあわせな眠りを享受(きょうじゅ)した後は、穏やかな目覚めを迎える。