Pleasure Treasure(プレジャ、トレジャ)
4、愛しい人よGood Night (3/☆)
(わがままやけど菫子だからなんや。
今まで誰もこんな気持ちにさせられたことはない)
柔らかな体をふわり横たえる。
涼は見上げてくる視線に目を細めて、頬に指を滑らせる。
瞬きする小さな音さえ耳に届く。
胸の音が、焦燥を呼び起こす。
「めっちゃ好きや」
こくんと頷いて首筋に伸ばされる腕。
ゆっくりと唇を近づけて重ねた。
何度もついばんで離すと吐息が漏れる。
キスが深くなるほどに頭の芯が、ぼうっとし始める。
二人は夢中で互いに酔いしれていた。
涼は眠りの世界から目覚めぬ妻の髪を弄ぶ。
寝息を聞きながら、くるくると指に巻きつけたり頭を撫でたりして
いとおしさを含んだ眼差しを菫子に向けていた。
「もったいないから切らんでええ」
涼が、こないだ言ったばかりなのにいい加減
長い髪にも飽きたのか、菫子はばっさりと切ってしまった。
結婚式を終えた直後のことだった。
腰までもあった髪が今は肩より少し下を揺れている。
「また伸ばさんと許さへん」
子供っぽい発言をし、くすくす笑う。
ずれ落ちかけていたシーツを元に戻す。
涼は胸元に頭を預けてきた菫子の額にそっとキスを落とした。
安心しきった顔で眠っている顔を見て自分も安堵を覚えている。
菫子を抱き込んで感触を確かめる。
二人は一緒に眠りにつくが、起きる時は涼が先に
目を覚まし朝一番に菫子の顔を見るのだ。
「おはよう」
「ん」
朝の挨拶を交わす。
朝陽に照らされた部屋の中、指を絡めて唇を合わせている。
「ねえ、涼ちゃん」
「何や」
「私も涼ちゃんの寝顔を見たいのにどうしていつも先に起きてるの?
寝るのも後からなのにずるいわ」
「体力の差」
「涼ちゃんにかなうわけないわよ」
「運動して体力つけたらすぐばてんようなるんちゃう」
「……ふう」
菫子はこれみよがしに吐息を漏らす。
「人のアドバイスを」
「期待以上のものを与えてくれる涼ちゃんがいけないのよ」
冗談めいた顔で言う涼に菫子は真顔になって、最強の殺し文句を吐く。
「男冥利に尽きるなあ」
「え、え!?」
涼は再び菫子を組み敷いた。
首筋に噛みついて赤い印をつける。
「いい加減起きなきゃ駄目よ」
菫子は恥ずかしそうに頬を赤らめた。
「お堅いなあ。それが菫子のええところやけど」
「はいはい」
カーテンの隙間から漏れてくる陽の光が眩しくて二人とも目を細めた。
同時に瞼を擦る辺り似たもの夫婦だ。
「涼ちゃん、私たち結婚できてよかったね」
「何を今更」
「だって初対面の人には必ず兄妹に見られてじゃない。
今じゃ夫婦になったから間違えられたりしないわ」
30センチの身長差に加え菫子は童顔。
未だにメイクなしだと中学生に見られることもある。
反対に涼は歳相応に大人びた風貌である。
今まで誰もこんな気持ちにさせられたことはない)
柔らかな体をふわり横たえる。
涼は見上げてくる視線に目を細めて、頬に指を滑らせる。
瞬きする小さな音さえ耳に届く。
胸の音が、焦燥を呼び起こす。
「めっちゃ好きや」
こくんと頷いて首筋に伸ばされる腕。
ゆっくりと唇を近づけて重ねた。
何度もついばんで離すと吐息が漏れる。
キスが深くなるほどに頭の芯が、ぼうっとし始める。
二人は夢中で互いに酔いしれていた。
涼は眠りの世界から目覚めぬ妻の髪を弄ぶ。
寝息を聞きながら、くるくると指に巻きつけたり頭を撫でたりして
いとおしさを含んだ眼差しを菫子に向けていた。
「もったいないから切らんでええ」
涼が、こないだ言ったばかりなのにいい加減
長い髪にも飽きたのか、菫子はばっさりと切ってしまった。
結婚式を終えた直後のことだった。
腰までもあった髪が今は肩より少し下を揺れている。
「また伸ばさんと許さへん」
子供っぽい発言をし、くすくす笑う。
ずれ落ちかけていたシーツを元に戻す。
涼は胸元に頭を預けてきた菫子の額にそっとキスを落とした。
安心しきった顔で眠っている顔を見て自分も安堵を覚えている。
菫子を抱き込んで感触を確かめる。
二人は一緒に眠りにつくが、起きる時は涼が先に
目を覚まし朝一番に菫子の顔を見るのだ。
「おはよう」
「ん」
朝の挨拶を交わす。
朝陽に照らされた部屋の中、指を絡めて唇を合わせている。
「ねえ、涼ちゃん」
「何や」
「私も涼ちゃんの寝顔を見たいのにどうしていつも先に起きてるの?
寝るのも後からなのにずるいわ」
「体力の差」
「涼ちゃんにかなうわけないわよ」
「運動して体力つけたらすぐばてんようなるんちゃう」
「……ふう」
菫子はこれみよがしに吐息を漏らす。
「人のアドバイスを」
「期待以上のものを与えてくれる涼ちゃんがいけないのよ」
冗談めいた顔で言う涼に菫子は真顔になって、最強の殺し文句を吐く。
「男冥利に尽きるなあ」
「え、え!?」
涼は再び菫子を組み敷いた。
首筋に噛みついて赤い印をつける。
「いい加減起きなきゃ駄目よ」
菫子は恥ずかしそうに頬を赤らめた。
「お堅いなあ。それが菫子のええところやけど」
「はいはい」
カーテンの隙間から漏れてくる陽の光が眩しくて二人とも目を細めた。
同時に瞼を擦る辺り似たもの夫婦だ。
「涼ちゃん、私たち結婚できてよかったね」
「何を今更」
「だって初対面の人には必ず兄妹に見られてじゃない。
今じゃ夫婦になったから間違えられたりしないわ」
30センチの身長差に加え菫子は童顔。
未だにメイクなしだと中学生に見られることもある。
反対に涼は歳相応に大人びた風貌である。