バンパイア君は私に甘々でメロメロ
結局、すみれは黒川の手を振りほどけないまま、家の前まで来てしまった。
夜風は少し冷たくなってきていて、二人の頬をひゅうっと撫でていく。
「……ここでいいよ。ありがと」
すみれはぎこちなく笑いながら、玄関の前で立ち止まった。
黒川はすぐには手を離さず、少し下を向いてすみれを見つめる。
「……先輩、家入って眠ったら、俺のこと避けたりしない?」
「……え」
黒川の声は低くて、かすかに震えていた。
「このまま先輩が俺のこと避け続けるのとか……もう無理なんで」
「黒川くん……」
「俺、先輩のこと……」
言いかけて、黒川は言葉を呑み込んだ。
「……あー、もう」
黒川は苦笑した。
「ほんとはもっと、違う日に、ちゃんと言おうと思ってたのに……」
すみれの瞳が揺れる。
「な、なにを……?」
「……好きなんですよ」
すみれの目が大きく開いた瞬間。
黒川はそっとすみれの顔を両手で包み、ゆっくり顔を近づけた。
すみれは慌てて顔を背けようとするが、逃がさないように優しく支えられる。
「……待っ……」
「先輩、可愛すぎる」
黒川がすみれを抱き締めて、耳元でささやいた。
「……先輩の全部、俺のものにしたいんで」
「……っ……」
すみれは目をぎゅっと閉じて、息を詰めた。
黒川は続けて呟く。
「また、血……も、ほしいし……その他もほしいです……」
すみれは赤くなりながら、震える声で答えた。
「……ばか」
黒川はくすっと笑った。
「はい。ばかです」
そしてそのまま、すみれの身体をもう一度抱き締めた。
夜風は少し冷たくなってきていて、二人の頬をひゅうっと撫でていく。
「……ここでいいよ。ありがと」
すみれはぎこちなく笑いながら、玄関の前で立ち止まった。
黒川はすぐには手を離さず、少し下を向いてすみれを見つめる。
「……先輩、家入って眠ったら、俺のこと避けたりしない?」
「……え」
黒川の声は低くて、かすかに震えていた。
「このまま先輩が俺のこと避け続けるのとか……もう無理なんで」
「黒川くん……」
「俺、先輩のこと……」
言いかけて、黒川は言葉を呑み込んだ。
「……あー、もう」
黒川は苦笑した。
「ほんとはもっと、違う日に、ちゃんと言おうと思ってたのに……」
すみれの瞳が揺れる。
「な、なにを……?」
「……好きなんですよ」
すみれの目が大きく開いた瞬間。
黒川はそっとすみれの顔を両手で包み、ゆっくり顔を近づけた。
すみれは慌てて顔を背けようとするが、逃がさないように優しく支えられる。
「……待っ……」
「先輩、可愛すぎる」
黒川がすみれを抱き締めて、耳元でささやいた。
「……先輩の全部、俺のものにしたいんで」
「……っ……」
すみれは目をぎゅっと閉じて、息を詰めた。
黒川は続けて呟く。
「また、血……も、ほしいし……その他もほしいです……」
すみれは赤くなりながら、震える声で答えた。
「……ばか」
黒川はくすっと笑った。
「はい。ばかです」
そしてそのまま、すみれの身体をもう一度抱き締めた。