四ツ指
ばあちゃんのところまでもどるとばあちゃんの身体は血だらけで息もしているのがやっと。ヨツユビも生け贄を食べていないせいか妖力もやっとのところ。
「ばあちゃん、木箱もってきたよ。」
ばあちゃんは息をきらしながら
「なつみ、こっちへ木箱をもってくるんじゃ。」
「はい。」
私は恐る恐るばあちゃんの近くまで行った。
「なんでそれを。」
ヨツユビがいった。
「おまえをここに封印するためじゃ。」
「生け贄をくうまではもどらん。わしの無念さがわからんのか。」
「生け贄?そんなものはいらん、無念さじゃと?ふざけるな。お前のおかげで母親は‥」
ばあちゃんは涙をこらえて声をふりしぼった。
「ヨツユビよ。さぁ最後じゃ。わしを殺すか、わしがお前を成仏させるか。かかってこい。」
ばあちゃんが叫んだあとヨツユビがばあちゃんにつかみかかった。ばあちゃんは
「聖なる気よ。鑑神よ。我の声をきき共鳴せよ。その神力を貸せ。わが身におり!」
そう言った瞬間、ばあちゃんはばあちゃんじゃない‥すごい綺麗な女の人になった。ヨツユビは
「ゔぁぁぁ」
という断末魔をあげながら木箱に吸い取られて言った。ばあちゃんは体力の限界だったが最後に木箱にお札を貼り私たちにこういった。
「それをヨツユビ神社の祭壇においてきてくれ。そしてきれいな白い布をかけ、そばにお水を供えてあげてくれ。」
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