妹に婚約者を奪われましたが、皇太子殿下に一途に愛されています
レミニーがそんなふうに言うなんて、初めてだった。
理由を聞き返そうとして、でも、言葉が出なかった。
胸の奥で、かすかに灯っていた不安が、形を持ちはじめた気がした。
「どうして、そう思うの?」
私はレミニーの言葉の真意が知りたくて、静かに問い返した。
彼女は再び窓の外へ視線を向け、小さく息を吐いた。
「遊びに来たとき、カリーナが誰かと話してたの。あなただと思って声をかけようとしたの。……でも、違ったの」
「違った?」
「レイモンドだったのよ」
その名を聞いた瞬間、心臓がひときわ強く打った。
「えっ……?」
あの、優しく微笑んでいた彼が、カリーナと……?
社交界の常識では、婚約が決まった男女は原則として他の令嬢と二人きりになることはない。
会うとしても、公の舞踏会のような場に限られる。それなのに。
「ねえ、カリーナって婚約者、いないのよね?」
理由を聞き返そうとして、でも、言葉が出なかった。
胸の奥で、かすかに灯っていた不安が、形を持ちはじめた気がした。
「どうして、そう思うの?」
私はレミニーの言葉の真意が知りたくて、静かに問い返した。
彼女は再び窓の外へ視線を向け、小さく息を吐いた。
「遊びに来たとき、カリーナが誰かと話してたの。あなただと思って声をかけようとしたの。……でも、違ったの」
「違った?」
「レイモンドだったのよ」
その名を聞いた瞬間、心臓がひときわ強く打った。
「えっ……?」
あの、優しく微笑んでいた彼が、カリーナと……?
社交界の常識では、婚約が決まった男女は原則として他の令嬢と二人きりになることはない。
会うとしても、公の舞踏会のような場に限られる。それなのに。
「ねえ、カリーナって婚約者、いないのよね?」