15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「これ、俺の連絡先。」

画面にはLINEのQRコード。私は、息を詰めながら自分のスマホを差し出した。

手が少し震える。カメラをかざし、玲央さんの連絡先を読み込む。

「会いたい時は、いつでも連絡して。なるべく、都合つけるから。」

そう言って玲央さんは、私に背を向けて歩き出す。

スーツの背中が遠ざかっていくのが、やけに切なくて。

「玲央さん!」

私の声が、思わず口をついた。彼が足を止める。

「好きなだけじゃ、ダメなんですか?」

その言葉は、涙と一緒にこぼれた。

玲央さんは、ゆっくりと振り返る。

胸の奥がぎゅっと締め付けられるようだった。

その瞳に、迷いと優しさが混じっていた。

「……ダメじゃないよ。」

小さく息を吐きながら、玲央さんは言った。

「でも、“好き”だけで何とかなるほど、俺、若くないんだ。」

「……。」

「俺は、君に自分の未来を背負わせたくない。無責任に、抱きしめることもできない。」
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