15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
ダメ元で、スマホを握りしめながら文字を打つ。

「明日、会えますか。」

送信ボタンをそっと押すと、既読はすぐについた。でも──返事はこない。

「……あーあ。」

さっきまであんなに即レスだったのに。

やっぱり、忙しいのかな。調子に乗っちゃったかな……。

少し落ち込んでスマホを伏せかけた、そのとき。

ピコン

《明日、18時。今日来たビルの外で待ってて。》

「えっ……」

一瞬、文字の意味を理解するのに時間がかかった。

「……やったぁ!」

思わず声が漏れて、私はベッドの上で手足をバタバタさせた。

「明日、会えるーっ!」

たったそれだけのことなのに。

返事の短い一文なのに。こんなに嬉しくて、こんなに心が跳ねるなんて、思ってもみなかった。

スマホを胸に抱きしめて、私は目を閉じた。

明日が待ち遠しくて、眠れる気がしない。
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