15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「少し歩くけれど、レストランを予約してるんだ。行こう。」

「はい。」

レストラン……よかった、今日ワンピースで来て。

玲央さんが一歩踏み出すと、私はその後ろを小走りで追いかける。

足元のパンプスがカツンと鳴って、都会の夕暮れに響いた。

歩きながら、周囲の視線に気づいた。

会社帰りらしき女性たちが、こそこそとヒソヒソ話をしている。

「ねえ、あの人見た?超かっこよくない?」

「スーツ似合いすぎ……彼女、羨ましい~」

そんな声が風に乗って聞こえてくる。

「ん?」

玲央さんが振り返って私を見た。

「いえ……玲央さんって、モテるんですね。」

思わず言ってしまった。すると玲央さんは、少しだけ微笑んだ。

「いつものことだよ。」

さらりと、でもどこか照れたように。そう言って、玲央さんはふいに私の手を取った。

「えっ……」
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