15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「俺の方こそ、今日来てくれてありがとう。」

玲央さんの優しい笑顔に、胸の奥がじんわりと温かくなる。

会えた、それだけで幸せなのに。

「今日は、大事な話をするからね、ひよりさん。」

その言葉に、私は自然と背筋を伸ばしていた。

「はい。」

すると玲央さんが、くすっと笑って言った。

「いいね、その真面目に人の話聞こうとするところ。ひよりさんの、そういうとこ好きだよ。」

どきんと心臓が跳ねる。なんだか今日の玲央さん、いつも以上に言葉が甘い気がする。

「ありがとうございます……」

少し頬を赤らめてうつむいた瞬間、テーブルに料理が運ばれてきた。

「……あれ?これだけですか?」

皿の上には、美しく盛られた前菜が数品。少し驚いた私に、玲央さんが落ち着いた声で答える。

「最初は前菜だけだよ。このあとメインも来るから、安心して。」

「なるほど、さすが高級レストランですね。」

私は笑って返した。少しずつ、緊張がほどけていくのを感じていた。
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