15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
甘いカクテルに頬が火照り、美味しい料理に心も満たされていた。

まるで夢のような時間だった。そんな中、玲央さんがぽつりと話し始めた。

「それでね、親父がどうしても社長になるなら、早く結婚しろって言うんだ。」

「はぁ……」

“結婚”。その言葉が胸にじんわりと響く。

私も、いつかするのかな。

誰かと一緒に生きていくって、どういうことなんだろう。

ぼんやりとそんなことを考えていると、「ひよりさん、真面目に聞いてる?」と優しい声がして、ハッと我に返った。

「はい。」

私はスプーンとフォークを静かに置き、姿勢を正すようにして、両手を膝の上に揃えた。

すると、玲央さんが少しだけ口元を緩めて、こちらをまっすぐに見つめた。

「えっと……俺と付き合いたいんだよね?」

「はい。」

その瞬間、胸が跳ねた。

やっと、想いが言葉として通じ合ったような気がした。
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