15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「俺が結婚の話をしてても、ちょっとピンとこないかな。」

その言葉に、心臓がドクンと跳ねる。も、もしかして、それって……!

「結婚⁉ 私とですか?」

思わず大きな声を出してしまい、慌てて口を手で押さえる。

玲央さんは少し驚いたように目を丸くして、それから苦笑した。

「今すぐにではないけれど、付き合うなら結婚前提の人じゃないと困る。」

――えええええええ⁉

頭が真っ白になる。だって私、まだ大学生。

就職もしていないのに、結婚なんて現実味がなさすぎる。

「その……」私はカクテルグラスを指でなぞりながら、勇気を出して尋ねた。

「いつぐらいに、結婚をお考えですか?」

玲央さんはしばらく考えるように視線を落とし、それからゆっくりと答えた。

「……理想を言えば、2、3年以内かな。会社の後継ぎの話もあるし。」

2、3年。私は、あと少しで卒業。

それまでに玲央さんの“隣に立てる自分”になれるんだろうか。胸がぎゅっとなる。
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