15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「だ、大丈夫だよ。俺、もうそこまで野獣化しないし。」

「野獣……⁉」

思わず復唱してしまった私に、玲央さんはいたずらっぽく笑った。

「安心して、ひよりさんのことはちゃんと大切にするから。」

そう言い残して、玲央さんは足取り軽くレストランを出て行く。

「ほらっ!ひよりさん!」

入り口の向こうから手を振る姿が見えて、胸が高鳴った。

私なんかで、本当にいいのかな。でも——

「……行こう。」

私はそっと一歩を踏み出した。あの人の背中を、追いかけるように。

玲央さんと並んで歩く道。そっと差し出された手を、私は緊張しながら握った。

こんなふうに、誰かと手を繋いで歩くなんて——初めて。

「なんか、ひよりさん。ゆでだこみたいになってるけど、大丈夫?」

「……あはは。顔、熱いかも。」

手であおいでみせると、玲央さんも笑いながら私の頬に風を送ってくれた。

「なんか、私……彼氏できるの、初めてで。」
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