15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
そう言って、玲央さんが私を優しく抱き寄せる。その腕の中は、あたたかくて安心できた。

「ねえねえ。初めては……高級ホテルと、彼氏ん家。どっちがいい?」

ふざけたような口調なのに、瞳は真剣で。私は笑いながら答えた――。

「私、彼氏の家が夢でした。」

ぽつりとこぼした言葉に、玲央さんはふっと優しく笑い、私の髪をそっと撫でる。

「いいよ。俺の家でね。」

その言葉に、胸がじんと熱くなる。

玲央さんの腕の中にいるだけで、世界がやさしくなる気がした。

「送るよ。」

そう言って、スマホでタクシーを呼んでくれた。

やがて停まった車にふたりで乗り込み、ドアが静かに閉まる。

タクシーの窓の外は、夜景が流れていく。

ふと横目で見ると、玲央さんは真っ直ぐ前を見ている。

その横顔に見惚れてしまった。

やっぱり――かっこいい。

胸が高鳴る。隣にいるだけで、こんなに幸せな気持ちになるなんて。私は、そっと小さく息を吐いた。
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