15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
そして私達は、あまり人のいない静かなカフェを選び、話すことにした。

何故か、三人が同じ長椅子に並び、私だけが一人、向かい側に座るという配置になった。

まるで、そこにすでに「家族」がいるかのようで、胸がきゅっと締めつけられる。

「ひよりさん、話っていうのは……玲音のことなんだ。」

玲央さんが静かに切り出す。

「はい。」

私は息を呑んだまま、頷く。

ちょうどその時、頼んでいたアイスティーがテーブルに置かれる。その冷たいグラスの中で、氷が小さく音を立てた。

「萌音とも話し合ったんだけど、玲音を認知することにした。」

予想していた言葉だった。玲央さんは誠実な人だから。

だからこそ、逃げる選択肢は選ばないと思っていた。

「そう、ですか……」

私は微笑もうとしたけれど、うまくいかなかった。

喉の奥がひどく苦しかった。

言葉に詰まり、アイスティーに手を伸ばしても、氷の冷たさは心を癒してはくれなかった。
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