15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
一回りも年上の人なのに。

頼れるはずの大人なのに。

今は、誰よりも脆くて、壊れてしまいそうで。

私は、腕に力を込めた。

逃げないで、と願うように、玲央さんを強く抱きしめる。

すると彼が、小さく笑った。

「何だか……ひよりさんに守られてる気がするな。」

その笑顔には、悲しさと、少しの安らぎが混じっていた。

私はそっと顔を上げて、彼の瞳を見つめる。

「守って……あげるよ?」

震える声だったかもしれない。

でもそれでもいい。

この想いが、玲央さんの心に届けば――それだけで。

玲央さんのまつ毛が、静かに揺れた。

「ひより。」

優しく名前を呼ばれて、私は顔を上げる。

玲央さんが、私の髪をそっと撫でた。

その手の温もりに、胸が高鳴る。

「君が、好きだ。」

その声は低く、真っ直ぐで、心に染み込むようだった。

次の瞬間、玲央さんの顔が近づいてくる。ゆっくりと、ためらいなく。
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