15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
私はふくれっ面になりながらも、助手席に乗り込んだ。

ドアが閉まり、車が発進すると、やっと静かな時間が訪れた。

「……ほんと、玲央さんって罪な男。」

「でも、俺の彼女は君だけ。」

ぽつりと言ったその言葉に、不覚にも胸がきゅっと締め付けられた。

そしてその日は、私の好きな雑貨屋さんに連れて来てもらった。

「あっ、いた。この猫さん。」

黒猫シリーズの雑貨。ポーチやボールペン。Tシャツまである。

「本当、ひよりは雑貨好きだな。」

「うん、大好き。」

その時だった。

玲央さんがふいに言った。

「俺と雑貨、どっちが好き?」

「ええっと……」

言葉に詰まる私を見て、玲央さんが口をとがらせた。

「迷うんだ。」

そう言って、くるりと背中を向けてしまう。
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