15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
唇が離れた瞬間、玲央さんが小さく笑った。目は、まるで何か企んでいるみたい。

「お姫様は……おねだり上手だな。」

その囁きに、心臓が跳ねた。

次の瞬間、玲央さんの手が頬に添えられ、今度はもう少し深く、熱を帯びたキス。

「んん……っ」

舌先が触れ、甘く絡まり、息が漏れる。

「キスで……感じるようになったの?」

意地悪に囁く声。その瞳は、逃げられないように私を捉えて離さない。

「ちが……う……」

そう言いたかったのに、唇の隙間から零れた声は震えていた。

玲央さんの指が顎をなぞり、もう一度、ゆっくりと唇を奪う。

「……可愛いな、ひより。」

名前を呼ばれた瞬間、胸がきゅっと締め付けられた。

もう、怒っていたことなんてどうでもいい。

むしろこの喧嘩がなければ、このキスもなかったかもしれない。

「……仲直り、完了ですね。」

「いや……もう少し、続けてもいい?」

玲央さんの笑みが近づいてきて、私はまた、そっと目を閉じた。
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