15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
料理が運ばれて、私たちはグラスを手に取った。

「お誕生日、おめでとうございます。」

私がグラスを差し出すと、玲央さんも笑顔で応じてくれる。

「ありがとう。」

グラスが小さく触れ合い、澄んだ音が響いた。

その音と一緒に、心も弾んだ気がした。

料理は、前菜のカルパッチョに、温かいバゲット、そしてチーズとトマトのパスタ。

どれも温もりがあって、ふたりで「美味しいね」なんて言いながら笑い合う時間が心地よかった。

ひとしきり食事が落ち着いた頃、私はそっと、紙袋を差し出した。

小さなリボンのついた、紺色の紙袋。

「これ……プレゼント。」

玲央さんは少し驚いたように目を丸くして、それから柔らかく笑った。

「開けてもいい?」

私はうん、と頷いた。

玲央さんは丁寧にリボンを解き、包みを開けていく。

その指先の動きに、私はどきどきしながら彼の表情を見守った。
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