15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「ん?」

「まだ、時間ある?」

私はすぐに、うんと頷いた。

「俺の家に来ない?」

一瞬だけ心臓が跳ねるように高鳴る。けれど、玲央さんの手は優しく、ぬくもりをくれた。

「うん、行く。」

私はその手をぎゅっと握り返した。

そして、ふたりで歩いて玲央さんの住むタワーマンションへ。

エントランスも、エレベーターも、何もかもが洗練されていて、まるで別世界に来たようだった。

高層階にある玲央さんの部屋に入ると、まず目に飛び込んできたのは──

「……素敵……」

窓一面に広がる、夜の街の光。

宝石をばらまいたような煌めきが、私たちを包んでいた。

「気に入った?」

玲央さんが、ソファにコートを置きながら笑う。

「はい。すごく……きれいです。」

「誕生日に、君とここで過ごせて、よかった。」

玲央さんの言葉が胸に響いて、私はそっと彼の隣に腰かけた。

ほんの少しだけ、距離を空けて座ったのに──

玲央さんが、そっと私の肩に腕を回してくる。
< 174 / 297 >

この作品をシェア

pagetop