15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「シャワー、浴びる?」

玲央さんのその一言に、頭が真っ白になった。

……そう、今日は特別な日。

心の準備をしてきたはずなのに、急に現実味を帯びて、胸がドキドキと高鳴る。

「うん。」

そう答えるだけで精一杯だった。

私たちは並んでバスルームに向かった。

ドアの前で、ふと立ち止まった私は、玲央さんが優しく聞いた。

「あの、一緒に入るんですか?」

「……ダメ?」

そう言って、玲央さんが少しだけ首をかしげ、私の顔を覗き込む。

その仕草が可愛くて、少しだけ力が抜けた。

「ううん。」

頷いた私に、玲央さんは安心したように微笑んだ。

そして私は、ワンピースの背中のファスナーをそっと下ろした。

下着を外す手が震えるけれど、見ないようにしてくれる彼の優しさに救われる。

お風呂場にはやわらかな湯気が立ちこめていて、湯船のお湯が心地よい香りを放っていた。
< 175 / 297 >

この作品をシェア

pagetop