15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
玲央さんと一緒に湯船に浸かると、その温かさが体だけでなく心まで解きほぐしてくれるようだった。

「はぁ……ああ、最高。」

玲央さんはそう言って、湯船のふちに頭を預ける。

リラックスしきった顔が、いつもより少し子供っぽくて、私は思わず見とれてしまった。

「気持ちいい?」

「うん。……ひよりとこうしてるの、夢みたいだ。」

その言葉に、胸がぎゅっとなる。

少しだけ近くに寄ったら、玲央さんの肩と私の肩が触れ合った。

びくっとしたけど、彼はそっと、私の手を握ってきた。

お湯の中、心まで溶けていくようなぬくもり。

──特別な夜は、ゆっくりと始まっていく。

お風呂から上がると、ふわりとバスタオルを巻いた私に、玲央さんがTシャツを手渡してくれた。

「これ、着る?俺のだけど。」

「うん……ありがとう。」

ふかふかのタオルで髪を拭きながら、玲央さんのTシャツに袖を通す。

彼の香りがふわっと包み込んで、胸がじんと熱くなる。
< 176 / 297 >

この作品をシェア

pagetop