15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
ふと、部屋の空気が静かに感じられて──

もしかして、このままベッドに行くのかな……と、心のどこかで覚悟していた。

でも、玲央さんはベッドに座って、私を見上げるようにして言った。

「……何、寂しそうな顔してんの?」

その声に顔を上げた瞬間、彼の唇がそっと私の唇に触れた。

やわらかくて、あたたかくて、優しいキス。

「言ったでしょ、ひよりが俺に体を許してくれるまで、待つって。」

──その言葉に、胸がいっぱいになる。

私は思わず、玲央さんの胸に飛び込んだ。

「特別な夜にするって……私、今日、覚悟してきたんだよ?」

震える声でそう伝えると、彼の腕がそっと背中に回ってくる。

「知ってる。でも……こうして抱きしめてるだけで、十分幸せだよ。」

玲央さんの匂い。あたたかさ。鼓動。

何もかもが心地よくて、安心できる。
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