15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「……もしかして、私、玲央さんに依存しすぎ?」

ふと我に返る。今までの私は、彼の言葉ひとつ、態度ひとつに一喜一憂していた。

そんな時だった。スマホの画面が光る。

《ごめん、今日お迎え行けない。》

たった一行のメッセージに、胸がズキッと痛んだ。でも……これは、きっとチャンスだ。

私は深呼吸をして、指を動かす。

「大丈夫です。これからは私一人で帰りますね。」

送信ボタンを、静かに押した。

その瞬間、心にふっと風が吹いたような気がした。

きっと、これでいいんだ。いつも玲央さんに甘えてばかりじゃ、ダメなんだ。

歩き出した帰り道。夕暮れが頬を照らす。

少しだけ寂しい。でも、それでもいい。強くなりたい。

彼に、ちゃんと釣り合う私になりたい――そんな思いが胸の奥に芽生えていた。

家に帰ってしばらくすると、インターホンが鳴った。

「ひより、俺。」
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