15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
私はぎゅっと目を閉じて、彼の背中に手を回す。

「……ごめんなさい。でも、私も玲央さんに、ちゃんと追いつきたいの。」

「うん。それはわかってる。でも、急に離れようとしないでくれよ。怖くなるから。」

玲央さんは私の髪を撫でながら、そっと言った。

「明日からはちゃんと迎えに行く。どんなに忙しくても、絶対に。いいね?」

私は小さく頷いた。

「……うん。ありがとう。」

そう言うと、玲央さんははぁーっとため息をついた。

「ごめん。安心したら、力抜けた。」

どこか気が抜けたような表情で、玲央さんはその場にしゃがみ込んでしまった。

玄関先で座り込む姿は、年上の余裕なんてどこにもなくて、なんだか可愛い。

「とりあえず……中に入ってください。」

私は靴を脱いで部屋に上がるよう促した。

玲央さんは素直に頷き、ゆっくりと立ち上がって部屋の中へ。
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