15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「へえ、ワンルームか。」

「大学生の一人暮らしなんて、こんなもんですよ。」

私は照れ笑いしながら、脱ぎっぱなしのパーカーを急いで片付けた。

玲央さんは部屋の真ん中にあるベッドに、何のためらいもなく腰を下ろした。

うちにはソファなんてないし、来客用のスペースなんて考えてなかった。

「これじゃあ、男に“襲ってください”って言ってるようなもんじゃん。」

そう言って、玲央さんはじっと私を見上げた。

「いや……考えすぎですって。」

私は慌てて台所に向かい、お茶を淹れようとごまかす。

だけど、なんだろう。玲央さんの視線がずっと背中に刺さってる気がする。

振り向くと、ベッドに座ったまま、腕を広げていた。

「ひより、ちょっと来て?」

「えっ、なに?」

「いいから。」

私はおずおずと近づき、彼の腕の中に入った。

すると、玲央さんはゆっくりと私を抱きしめた。
< 193 / 297 >

この作品をシェア

pagetop